猫とガジェットと自転車の小規模な生活

タイトルにあるようなネタをちまちまと綴っています。

ガジェットな足跡(2008年)

 明けて2008年は、正月三が日も終わらぬうちから関東に舞い戻り、仕事三昧の日々を送ることとなりました。なかなかにストレスフルな毎日でしたが、これだというガジェットも出てこず、悶々と過ごしていたことを覚えています。
 手を出しこそしませんでしたが、この年は「初代Eee PC」が年明け早々に話題をさらい、WILLCOMの「WILLCOM D4」がキワモノの極みといえる輝きを放っておりました。


■ノートPC関連

 私の中にはずっと「次代のモバイルギア」を求める気持ちがありまして、それは今でも変わりません。ラノベ作家としてもっとも油ののった時期に愛用していたのがモバイルギアシリーズだったということもあって、余計に思い出補正で美化されているだけなのかも知れませんが。
 そのためにどうしても「横長でフルキーボード搭載の筐体」に弱いのです。昨今のモデルなら「POMERA DM100」あたりがど真ん中ストライクですね。そうした嗜好で引き寄せられたのがこのノートPCでした。
 変に歪められていない、素直な配列の叩きやすいキーボード。価格は安めなのに上質感のあるボディ。ワイドで高解像度を誇る見やすい液晶画面。いずれも不満のないスペックに思えましたが、CPUが「VIA C7」という非常にレアなもので、絶対的な性能面で非常に困ったマシンでもありました。後に出てくるAtomが可愛く思えるくらいに処理能力が不足しており、なかなかガッカリなマシンだったのです。
 自然と使用頻度も低くなり、晩年はUSBチューナーを繋いで地デジ録画PCとして過ごすこととなりました。


■ ケータイ関連
NEC N705iμ
 薄型の携帯電話にすっかり慣れてしまって分厚いのは持ちたくなかったのと、それでもやはりモバイルSUICAが使えないと不便なこと極まりなかったため、会社にお願いして変更してもらった社用携帯がこれでした。薄く軽いシリーズの特徴を継承しつつ、おサイフケータイの機能を活用できるバランスの良い携帯電話で、バッテリーの持ちも大変に良く、非常に気に入って利用していました。今でも、社用携帯電話としてならスマホではなく、この程度の機能で十分ではないかという気がします。
 単身赴任を終えて福岡に戻ってくると、残念ながらまだ九州のJRではSUICAが利用できる状態にはなく、せっかくのモバイルSUICAも宝の持ち腐れに。電車に乗るたびに切符を買わなければならないという当たり前の行為が非常に面倒くさく感じられるようになってしまいました。

 イーモバイルが速いというのはよく知っていましたが、今ひとつ好みの端末がなかったことから手を出さずにいました。そんな中に発表されたS21HTは、なかなか私の好みに近い、現在のスマホに近いフォームファクタWindows Mobile搭載スマホでした。
 しかしながら私の目的はスマホとしての利用にはなく、当時はまだ市販品の選択肢が殆ど無かったモバイルルータとしての利用にありました。購入したその日にはもうルータソフトを突っ込んで、ホクホクしながらiPod touchを繋いで喜んでおりました。しかしこのS21HTは発熱がものすごく、1時間もつけっぱなしでいると触れないくらいに熱くなってくれました。おまけにバッテリーも2時間弱しか持たず、これも出たばかりのEneloop Mobile Boosterを早速、調達する必要に駆られることとなりました。
 その後数カ月して、大ヒット商品のPocket Wifiが出たときには本当に悔しかったですね。


■ その他

 再び私に「現代のモバイルギアが欲しい病」が発症したちょうどその時、狙ったように発表されたのがこの「POMERA DM10」でした。もちろん、即、通販サイトに飛びました。
 わざわざここでレビューするまでもなく、「好きな人にはたまらないガジェット」として一定の人気を得るに至りましたが、正直な所、これで「ラノベを書く」「小説を書く」というのは向いていません。辞書を鍛えられる余裕が限られているので、長く使い続ける物書き道具としては不向きなのです。
 それでも単4電池2本で丸1日以上使い続けられるテキストマシンなど他にはなく、かなり気に入って叩きまくりました。今でも打合せの席には必ず持参して、手書きでメモを取る代わりにパタパタと叩いています。