猫とガジェットと自転車の小規模な生活

タイトルにあるようなネタをちまちまと綴っています。

Linuxユーザにとっての「使いやすさ」とは、Windowsユーザのそれと同じではない、たぶん。

初めてLinuxに触ったのは、前世紀の終わりに出たTurbo Linuxだった。ダウンロードできるような回線も持たず、パッチを収めたCDと合わせて2万円近く払った記憶があるが、結論を言えば「さっぱり使いこなせなかった」に尽きる。

当時から今までLinuxの世界に一貫しているのが、「"UnixっぽいOSとしては"使いやすいし、ユーザフレンドリー」という進化だ。メディアはなぜか、この文脈から「UnixっぽいOSとしては」の部分を省いて紹介したがるので、スレていないユーザはいつも騙される。

「ぜんぜんWindowsと/Macと使い心地が違うじゃないか」と。

現在のUbuntuは、Unix由来のOSとしては不完全な面が多い反面、WindowsっぽいOSとしても満足度的には今ひとつだ。Linuxとしては大きくWindows側に舵を切ったように思うし、それはそれでよい決断なのかもしれないが、どうにも中途半端な印象は否めない。
でももしかしたら、その中途半端こそが「いい」ところなのかも。「UnixっぽいOSとしては」の評価を捨てることで、Ubuntuは初めて、Linuxユーザの頸城から抜け出そうとしているのかもしれない。